東京都荻窪にある三味線教室「藤本流三味線教室」です。一緒に三味線をはじめてみませんか。

三味線

(二)三味線の種類

流儀と用途によって違ってきます。

細棹 長唄に使用されます。
中棹 地唄、小唄、常磐津、清元、新内。
太棹 義太夫などに使用されています。

民謡、俗曲などに使用する三味線は中棹であり、民謡などの場合は調子を高くして唄う人が多いため、棹の長さを普通寸法より一~三寸位迄、短くして(通称 短棹<たんざお>)使用される場合もあります。

(三)三味線の材料

材料の木材は堅く、狂いが少なく、また見た目にも美しくなければなりません。
現在、下記の三種類が主な材料です。

花林材 一般的お稽古用三味線。全ての三味線の胴の材料。
紫壇材 中級クラス三味線。
紅木材 舞台用、高級三味線。密度が高く、水に浮かばない。
木目とは異なる、「トチ」という紋様と相まって、美し、非常に音が良い。現在の三味線の主流。

(四)胴の材料

三味線の胴は、一般的に花林という木で作られます。また、木をくり抜き加工して作られる太鼓の胴とは異なり、木材の美しい木目をそのまま活かすよう、四枚の板状に削り出したものを接着剤などで貼り合わせてあります。
通常、三味線の表裏の皮が互いに引っ張り合っているので、一度でも、どちらか片方に皮を張ってしまうと、その時点で太鼓が狂い出すので、常に皮を張っておかなければなりません。